もくじ
勇気を出して、市区町村の子育て相談窓口へ行ったけど

子どもの相談はできるけど、私の気持ちのことはなかなか相談しづらいな…

相談員さんから子育てアドバイスをもらったけど、いざその場になるとイライラして実践できないよ

話を聴いてくれるけど解決しない…

子育て相談は「子どものこと」がメイン。本当は親の相談にも乗ってほしいけど…
※記事中のご相談者さんのセリフや、ご相談例などについては、様々な子育て相談をごちゃ混ぜにした架空のご相談事例や、本当によく見かける「あるある」です。実在の事例ではありません。
「親の相談はどこですればいいんだ?」は子育て支援の現場の「あるある」
自治体の相談窓口は、無料で利用できる手軽な窓口です。電話相談なら24時間受け付けているところもあります。
しかし、親御さんのイライラの相談には、自治体の相談窓口では対応が難しい『SOS』が隠れていることが多いのです。
自治体窓口の相談員さんはこの『SOS』の難しさが分かっているからこそ、「聴くしかできない」と言えるでしょう。
そうすると、「相談してるけど解決しないなあ」となってしまうのです。
子育てイライラの背景にある『3つのSOS』
3つ、と書きましたが、今パッと浮かぶのが3つなので、他にもあるかもしれませんが、とにかくこの3つについて簡単に説明しますね。
<SOS①>「子どもはこういうもの」「親はこうあるべき」という『認知のクセ』

外でわがままを言われると、親のしつけが悪いって思われそうで、つい怒ってしまいます
親はこうあるべきとか、子どもはこうあるべき、という考えが親も子も苦しめてしまうことがあります。このような『~~するべき』と考えるクセを『認知のクセ』といいます。
周囲から、自分の子や、親自身がどう見られるかということを気にしてしまって、つい怒りすぎてしまうというのも、子育てカウンセリングではよくあるご相談です。
「周りにどう見られるか…恥ずかしくて」
というセリフはよく聞かれます。
「子どもはちょっとぐらいワンパクでいいじゃない」という大らかな考えは受け入れられないこともあります。
そのため、我が子の『我が子らしさ』がどうしても受け入れられず、ついつい注意したり叱責することが多くなってしまうのです。
『認知のクセ』はどう変える?
「無くて七癖」と言いますが、誰にでもクセはあります。そしてクセを変えるのは簡単ではありません。
自治体の相談窓口は、広くお話しを聞いたり公共のサービスにつなげるところなので、そこで『認知のクセを変える』のはちょっと専門性が高い相談なのです。心理カウンセラーの中には、このような『認知のクセ』を変えたいという人のための専門技術の訓練を受けている人がいます。
実際にどうやって『認知のクセ』を変えるのかは、次回以降でご紹介していきます。
<SOS②>家族のコミュニケーションがすれ違う『発達特性』

「片付けなさい」って何度も言っているのに遊びをやめないから、結局大声で怒鳴っちゃって…
自分の世界をしっかり持っていてマイペースなお子さんと、ちゃきちゃき動きたい親御さんの場合、「もうお片付けするよ」「お着換えするよ」などの親御さんの声掛けに、お子さんは無視して遊び続けます。最終的には「いい加減にしなさい!」と親御さんの怒りが爆発!というのはよく聞くご相談です。
「何回言っても聞かないから、だんだん声のトーンが大きくなっちゃって」
というセリフはよく聞かれます。
もちろん逆のパターンもよくあります。好奇心旺盛で落ち着きのないお子さんが、予測不能の動きをするものだから、ルールをしっかり守りたい親御さんにとっては理解不能というような。
「言って聞かせても応じないのは言葉の理解ができていないの?」
というセリフもよく聞きます。言葉は理解できていても、行動がコントロールできないのです。
親御さんがお子さんの発達特性に応じた関わり方を覚えると、各段に改善する
発達特性に応じたやり方については色々本も出ていますし、お子さん自身の特性に合わせた様々な福祉サービスもあります。しかし、親御さんが対応の仕方を学ぶ場所は、自治体の相談窓口ではやや限られています。どんなやり方があるのかは、次回以降で詳しく書いていこうと思っています。
<SOS③>「怒りの引き金」を引いてしまう『過去のトラウマ』

自分も厳しく育てられた
他にどうやって子どもに対応したらいいのか…怒らずにどうやって教えるの?
お子さんの様子が引き金となって、過去の傷つきやショックがフラッシュバック的に作用して『怒りスイッチ』が入ってしまうことがあります。
子ども時代に厳しく育てられた人が親になって、我が子のちょっとした態度につい怒りがわいて厳しくしてしまうというのは、子育て相談ではよくあります。
「ずるい」
という感情を子どもに感じるというのは、過去のトラウマを扱うカウンセリングでよく聴かれます。
他にも、いじめを経験した人が親になって、子どもが一人で遊んでいるのを見ると不安を抱き、お友だちと遊ぶように厳しく言ってしまうなど、様々な『怒りの引き金』があります。
トラウマの治療…なんか怖い? 大丈夫、カウンセリング自体は安全なものです
現在、トラウマの治療は様々なものが開発されています。というのも、子育ての悩みだけでなく、そのほかの多くの心理的な問題がトラウマやトラウマに似たものによって起きていることが分かってきたからです。しかしどの治療法も、専門的な訓練を受けて習得されるものです。
風邪をひいたとき、安心できる人に辛さを話したら気持ちは楽になりますが、風邪は治りませんよね。お医者さんに薬をもらったり、温かくして寝るなどの適切な対処が必要になります。
トラウマ治療も、専門家の指導のもとで適切に対処する必要があるのです。相談窓口で話すとその時は一時的に気が楽になっても、怒りは軽減されないでしょう。
まとめ 3つのSOSの共通点に気づきましたか?
前回、「怒り」の原因は『脳の非常事態』だからだとご説明しました。
そして今回ご説明したのは「怒り」は『SOS』だということです。つまり『子どもが心配ゆえに』発している『SOS』なのです。
子どもに何かあったらどうしよう、なんとかしなければ、という『愛情』です。
愛しているのになぜ怒ってしまうのか…それが『子育てイライラ』のつらいところです。
次回は、SOS①の「子どもはこういうもの」「親はこうあるべき」という『認知のクセ』と、クセの修正方法について紹介します。
≫周りの目が気になる::子育てイライラへの対処法を、私なりに書きます【認知のクセによる怒り編】







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